交通事故やスポーツなどで首に強い衝撃を受けたときに発症するむちうちは、どんな痛みがご存じでしょうか。むちうちがどんな痛みかを知っておくことで、「この痛みはどんな症状なのかな…?」という疑問を解消することができます。今回は、むちうちの痛みの説明やむちうちの痛みが治る期間、むちうちが起きたときの対処法について解説していきます。
むちうちとは
むちうちとは、首周辺の筋肉や靭帯、関節や軟骨である椎間板が損傷した際に発症する怪我です。病院を受診すると「頚椎捻挫」や「外傷性頚部症候群」などといった病名で診断されますが、首が鞭にようにしなる様子から、むちうちと呼ばれています。
むちうちは首の捻挫状態である怪我ですが、首は繊細な構造をしているため、足や手の捻挫と比べると症状が強く出ることが多いです。症状の期間が長くなりやすい特徴もあるため、正しい治療法をおこなうことが大切です。
むちうちの原因
むちうちは、首の筋肉や靭帯に強い衝撃を受けたシチュエーションで発症します。とくに交通事故やスポーツ中の衝突によって発症することが多く、軽度の交通事故の被害のおよそ半数はむちうちであるともいわれています。
むちうちには、受傷後すぐに症状を感じにくいという特徴があります。交通事故やスポーツ中の衝突後は興奮によるアドレナリンによって痛みを感じにくく、興奮が落ち着いてから痛みなどの症状を感じることが多いからです。さらにむちうちと共に脳内出血を起こしていると、血が脳を圧迫しているため症状を気づくまでに時間がかかります。
むちうちはどんな痛み?部位別の症状
むちうちは、部位別に以下のような症状が挙げられます。
部位 | 症状 |
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頭 |
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肩 |
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首 |
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腕 |
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背中・腰 |
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その他 |
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むちうちの痛みで多いのは、部位ごとの鈍痛です。肩こりのような重さに加え、ズーンとした痛みが続きます。人によってはズキズキとした拍動性の痛みを感じることもあり、症状の程度や部位によって感じ方はさまざまです。
むちうちは出血などの目で見える外傷がほとんどないため、症状を自分で判断するのは簡単ではありません。しかし、むちうちがどんな痛みか知っておくことで、首に衝撃を受けた際に症状の参考になるでしょう。
むちうちの痛みが治る期間
むちうちの症状が治るには、一般的に2〜3ヶ月ほどかかるといわれています。むちうちには3つの期間があり、症状の程度によって呼び方が変わります。
- 急性期/発症から約1ヶ月:患部が炎症を起こし痛みのピークを迎える時期
- 亜急性期/発症から約1〜3ヶ月:痛みなどの症状が落ち着き、患部に直接アプローチして施術する時期
- 慢性期/発症から約3ヶ月:首の違和感が気にならなくなり、首周辺の筋肉を施術し筋力アップや柔軟性を高める時期
しかし、適切な対処法をおこなっていなければ、完治に上記よりも長い時間がかかってしまいます。むちうちを早く治すためには、適切な対処法が重要です。
むちうちが起きたときの対処法
むちうちを発症した際は、長引かせないためにも正しい対処法をおこないましょう。
- 医療機関を受診する
- 首を固定して安静にする
- 症状が落ち着いたら整骨院で施術する
医療機関を受診する
首に強い衝撃を感じたら、むちうちを発症しているかもしれません。むちうちは受傷後すぐに症状が感じにくい特徴があるため、そのまま放置する人も多いでしょう。しかし、日が経って症状がひどくなったりほかの病気を発症していたりする可能性があるため、首に衝撃を感じたらすぐに医療機関を受診することが大切です。
首を固定して安静にする
急性期に医療機関を受診すると、首を固定するカラーや鎮痛剤などを処方されることが多いです。それらを活用しながら、なるべく首に負担をかけず日常生活を送りましょう。姿勢が悪いだけでも、首に負担がかかることがあります。スマホを触っているときや寝ているときも首に負担がかかりやすいので、とくに急性期は首の安静に意識を集中させることが大切です。
症状が落ち着いたら整骨院で施術する
むちうちと判断され急性期を安静に過ごしたら、亜急性期からは患部への施術をおこないます。病院でも治療を受けることができますが、積極的な施術を受けるには整骨院の利用がおすすめです。整骨院では、マッサージなどの手技療法や電気や超音波を使った物理療法など、症状にあった施術を受けることができます。
まとめ
首に衝撃が加わり捻挫した状態のようになるむちうちは、肩こりのような重さにズーンとした鈍痛が加わるような痛みが特徴です。痛みは首などの上半身に起こり、痛みだけでなくしびれや麻痺、めまいや吐き気といったさまざまな症状があります。むちうちの疑いがあれば直ちに医療機関を受診し、正しい対処法をおこないましょう。
むちうちの症状が出たらウィルグループ整骨院へ、事故にあった当日または翌日にはご相談ください。患者様の症状や悩みに真摯に向き合い、症状に合わせて改善に効果のある施術を提供します。また、状態に合わせて症状が悪化をしないような治療法もございます。医療機関(整形外科)への紹介も積極的におこなっており、細かいやりとりやアフターフォローを行うための提携弁護士もおります。