腰椎分離症・分離すべり症とは?症状や原因・正しい治療法を徹底解説

腰椎分離症・分離すべり症とは?

スポーツ中に腰の痛みを感じた場合、「腰椎分離症」や「分離すべり症」といった症状かもしれません。腰椎分離症・分離すべり症と気づかずに放置すると、症状が悪化し最悪の場合歩行困難を引き起こす可能性もあります。今回は、腰椎分離症・分離すべり症の特徴や原因、正しい治療法について解説していきます。

腰椎分離症・分離すべり症とは

腰椎分離症とは、腰椎の関節突起部分の疲労骨折のことです。腰椎を後ろに反ったり旋回したりする際に起こりやすく、腰から太ももにかけて重苦しくだるい痛みを感じます。骨折によってずれた骨が神経を圧迫すると、しびれが起きることもあります。

腰椎分離症は、13〜14歳の成長期の子どもが発症しやすい症状です。とくに、野球やバレーボール、バスケットボールやサッカーなど頻繁に腰の屈折・回旋をおこなうスポーツをしている子どもに多く見られます。

腰椎分離症が進行すると、分離すべり症へと移行します。分離すべり症を発症すると慢性的な腰痛や下半身のしびれが発生するため、腰椎分離症の時点で適切な治療をおこなうことが大切です。

腰椎分離症・分離すべり症の原因

腰椎分離症・分離すべり症の主な原因は、スポーツによって腰に負担がかかることです。とくに腰の屈伸と旋回を繰り返すと腰椎に負担がかかり疲労骨折を引き起こし、腰椎分離症を発症します。怪我のように一回の動作で起こるわけではなく、動作の蓄積で腰椎分離症や分離すべり症が起こります。腰に負担がかかるスポーツを繰り返しおこなったあとは、入念なストレッチをおこない腰椎分離症の予防に努めましょう。

腰椎分離症・分離すべり症の症状

腰椎分離症・分離すべり症の症状には、以下が挙げられます。

<腰椎分離症>

  • 腰、お尻、太もも付近の鈍い痛み
  • 背中を反らしたときの痛み
  • 背中の圧痛

<分離すべり症>

  • 下半身の痛みやしびれ
  • 体の動かしにくさ
  • 体の感じにくさ
  • 慢性的な腰痛
  • 排尿、排便障害

腰椎分離症は安静時には症状が出ないこともあり、発症に気づかないケースも少なくありません。しかし、腰を動かしたときの痛みが2週間以上続く場合は、腰椎分離症の可能性が高いです。腰椎分離症を放置するとさらに症状がひどい分離すべり症に移行するので、腰に違和感を覚えたらすぐに医療機関を受診しましょう。

腰椎分離症・分離すべり症の正しい治療法

腰椎分離症・分離すべり症を発症した場合、症状を悪化させないためには適切な治療をおこなう必要があります。腰椎分離症に効果的な治療には、以下の5つが挙げられます。

  • 体に負担をかける活動はやめる
  • 鎮痛剤やホットパックで痛みを和らげる
  • コルセットで体幹を保護する
  • 体を動かすリハビリテーションをおこなう
  • 症状がひどければ手術をおこなう

体に負担をかける活動はやめる

腰椎分離症と診断されたら、疲労骨折した骨がくっつくまで安静にする必要があります。症状の程度により安静にするべき期間は異なりますが、数ヶ月はスポーツを休止しなければいけません。安静な状態を維持することで、適切な治療を受けることができます。

鎮痛剤やホットパックで痛みを和らげる

痛みの緩和には、鎮痛剤やホットパックが効果的です。薬は整骨院でなく病院でしか処方されないので、痛みが続く場合は病院での診療を受けましょう。投薬以外で痛みを和らげる場合は、電気や超音波などの物理療法も効果的です。これらの治療は、整骨院で受けることができます。

コルセットで体幹を保護する

下半身を安静にする場合は、コルセットを使いましょう。 コルセットを使うことで腰の動きを制限することができ、無駄な力や負担がかかりません。初期にコルセットを装着し患部をしっかり固定することで、早期治療が叶います。コルセットは、痛みがなくなるまでつけましょう。

体を動かすリハビリテーションをおこなう

上記の治療で体の痛みがなくなったら、体を動かすリハビリテーションをおこないます。安静にしていた腹筋や背筋部分をゆっくりとトレーニングし、筋力アップを目指します。リハビリには症状の程度に合わせた負荷や時間が必要なので、自己判断でおこなわず医師または柔道整復師の指示を仰ぎましょう。

症状がひどければ手術をおこなう

上記の治療をおこなっても痛みが続く場合は、手術によって治療することが可能です。腰椎分離症が分離すべり症に移行した場合も、手術による治療がおこなわれることが多いです。腰椎分離症・分離すべり症の手術には、基本的に除圧術と固定術の2種類が採用されます。

まとめ

腰椎分離症は腰椎の関節の疲労骨折のことで、発症すると腰から太ももにかけて重苦しくだるい痛みを感じます。腰椎分離症がひどくなると分離すべり症が起こることもあり、慢性的な腰痛や排尿・排便障害を引き起こすこともあるので、腰椎分離症は初期のうちから適切な治療法で対処しなければいけません。

腰椎分離症・分離すべり症の治療は、ウィルグループ整骨院にご相談ください。当院は腰痛やスポーツ外傷に自信がある整骨院であり、改善を実感できる施術を提供しています。腰に違和感を覚えたら、まずは当院にお越しください。