外反母趾とは? 症状・原因・整骨院での治療法をご紹介します

外反母趾とは? 症状・原因・整骨院での治療法をご紹介します

最近は生活の変化に伴い、外反母趾の患者数が増えつつあるといわれています。 外反母趾は足だけの問題にとどまらず、放置していると足腰や肩こり等に発展してしまう危険な疾患です。

そこで今回は外反母趾の症状・原因・治療法についてご紹介します。

外反母趾とは?

外反母趾とは、足の親指が人差し指の方向に曲がり、親指の関節が変形している症状のことをいいます。外反母趾は生まれつき足の指の関節が変形している先天性のものと、後天性のものに分けることができます。外反母趾になると歩行する際に指に痛みが走る等の症状が現れ、放置すると関節痛や腰痛、肩こりを誘発する二次的障害の原因となることもあります。

元来、日本には外反母趾になる人が少なく、もともと靴を履く文化であった欧米人に多い症状でした。しかし近代化に伴い、日本人にも靴を履くという文化が移ってきたことで患者数は増えてきていました。加えて、日本でもかねては男性に多かった外反母趾ですが、女性の社会進出やファッションの多様化などにより女性の患者数が増えてきています。

外反母趾の症状

外反母趾にはどのような症状があるのでしょうか? 痛みを伴わない・明らかな関節の変形がない場合でも外反母趾または外反母趾予備軍である可能性があります。次に挙げる症状に心当たりがあれば外反母趾である可能性があるため一度検査されることをおすすめします。

家族に外反母趾の人がいる

外反母趾には後天性だけでなく、先天性のものもあります。先天的に関節に変形があり、外反母趾である基準に達しなくても外反母趾に極めてなりやすい足の形である場合もあります。その場合、早期予防が肝心です。

親指の外側の骨が出っ張っている

外反母趾になりかけている可能性があります。他の症状と照らし合わせて様子を注意深く経過観察しましょう。

歩くと足が痛い

特に親指付近が傷む方は要注意です。

足の指運動ができない(グー・パー運動)

足の指を開いたり握ったりできない場合は足の指の筋肉が衰えていることが危惧されます。足の指の筋力不足が外反母趾を誘発または悪化させてしまいます。足の指を使ってタオルを掴んで持ち上げられない場合は要注意です。

靴擦れをよくする

足に合っていない靴を履き続けると足が変形していきます。きちんサイズを測っているのによく靴擦れをするという方は足が変形しはじめている可能性があります。

外反母趾の原因

外反母趾の原因にはさまざまなものが挙げられますが、代表的なものをご紹介しましょう。

環境が原因

環境とは、つまり毎日履いている『靴』が原因として挙げられます。特に女性の方は靴の先がとがったハイヒールなど足を無理な形に合わせて履かなければいけないような靴を履くことで急速に外反母趾かが進んでしまいます。短期間に体重が増加した、重いものを持つ作業をよくするという方も足の指に急激な負荷がかかるため外反母趾になりやすくなります。

もともと外反母趾になりやすい足の形である

市販されている多くの靴は親指の付け根の部分が25㎜~28㎜を基準として作られているため、足の親指の付け根が30㎜以上ある方サイズが合う靴が少なく外反母趾になりやすい傾向にあります。また、親指が長い“エジプト足”といわれる足の形の方は親指が長いために、地面に足裏がベタっとくっつく開帳足の方は足が柔らかいためどちらも足が変形しやすく外反母趾になりやすいといわれています。

整骨院での外反母趾の治療

整骨院も外反母趾の治療が行えます。一般的に用いられる外反母趾治療をご紹介しましょう。

血行促進、痛み緩和

人は痛みを感じると患部をなるべく動かなさいようにします。そのため筋肉が硬く硬直し血行不良の状態である場合が多いです。まずは足の裏や指を無理のない範囲で揉みほぐし血流を促します。場合によっては超音波を使い、痛みを緩和させます。

テーピング

テーピングにより親指と小指を正しい位置に固定し足の形を矯正していきます、テーピングをほどこすことにより症状の悪化を防ぎます。

タオルを使ったトレーニング

外反母趾の原因のひとつに、足の筋力が衰えと関節の硬化が挙げられます。特に足のグー・パー運動ができない方は足の筋肉が著しく衰えている、または足の指の関節が極端に硬くなっている可能性があります。タオルを使った足の筋力アップトレーニングをタオルギャザーといいます。床にタオルを敷き、足をその上に乗せ、タオルをギャザー状に手繰り寄せて行います。痛みのない範囲で行います。

まとめ

外反母趾の症状や原因、整骨院での施術についてご紹介させていただきましたが、近年では生活の欧米化やファッション文化や道路や乗り物など足をとりまく環境の変化により足先が弱く変形しやすくなっている方が多くなって傾向にあります。足の変形といっても合放置し、悪化すればいずれは歩行困難や関節痛、腰痛、肩こりなどを誘発する原因にもなります。少しでも異変を感じた場合は早めの検査をおすすめします。

「太田ウィル整骨院」では外反母趾に関する施術も行っております。外反母趾に悩んでいる方も、またもしかしたら外反母趾かもしれない、という方もぜひ一度お気軽にお越しくださいませ。当店では超音波を用いて痛みを緩和しながらの施術も可能です。