陸上競技で起こりやすいケガの種類とは? その対処法について

陸上競技で起こりやすいケガの種類とは? その対処法について

陸上競技の最中、単距離走や長距離走などで足のケガが多く生じます。走っていますと、足の筋肉や腱などのさまざまな部位を使用します。そして、負担が大きくなるにつれ、ケガを引き起こす可能性が上がっていくのです。日ごろから、正しいフォームやストレッチを欠かさないことが大切です。

今回は、陸上競技で起こりやすいケガの種類について解説します。対処法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ケガ①肉離れ

走ることで筋肉が収縮され、筋肉が断裂する症状を「肉離れ」といいます。筋肉の断裂も、部分的の場合や完全に断裂している場合もあります。肉離れは主に大人が引き起こしやすく、子どもは柔軟性があるため肉離れになりにくいとされています。

肉離れは陸上競技以外でも、スポーツ障害として起こることが多く、主に足の筋肉に起こる症状です。他にも大腿四頭筋やハムストリングス、腓腹筋で起こります。

肉離れの対処法

肉離れになったら、応急処置が必要です。まずは患部を冷やし、心臓より高い位置に患部を上げて固定してください。次に、温熱療法などで回復させていきます。温熱療法などは整骨院で行うことができますので、肉離れしたら整骨院へ行くことをおすすめします。

軽傷であれば1カ月程度で回復します。しかし、筋肉が完全に断裂した場合は、手術することもあるので必ず一度は病院へ行きましょう。

肉離れは運動不足によるもの

肉離れは、歳を取るごとに運動をしなくなると引き起こしがちです。また、ウォーミングアップも十分に行って走るようにしてください。陸上競技を行う前後には必ずストレッチやトレーニングを行い、急に身体を動かさないようにしましょう。

ケガ②ランナー膝

ランナー膝と呼ばれる症状は、正式には「腸脛靭帯炎」といいます。太ももの外側にある腸脛靭帯に炎症が起こりますと、ランナー膝を引き起こします。ランニングなどを行いますと、膝の屈伸が頻繁に行われます。

そして、腸脛靭帯が大腿骨外顆とこすれ、摩擦を起こすことで炎症が起きるのです。マラソンのランナーの場合は、主に過度なランニングやトレーニングが原因とされています。しかしその他にも、足がO脚だったり、足の外側に体重をかけて走ったりするとランナー膝を引き起こします。

ランナー膝の対処法

まずはランナー膝になっているかどうかセルフチェックを行いましょう。膝を直角に曲げますと、膝のすぐ上の外側に出っ張り部分があります。そこを指で押しながら膝を伸ばしてください。もしこれで痛みを感じたら、腸脛靭帯炎である可能性があります。

ランナー膝は、軽傷であれば休息をしっかりすることで回復します。痛みが強く、重症である場合は、湿布や鎮痛剤の使用、アイシングを行いましょう。それでも違和感を抱く場合は、医師の診断を受け、適切な処置を施すことが重要です。

ランナー膝は膝を酷使して起こる

ランナー膝になる原因は、膝の使い過ぎが原因といわれています。練習して結果を伸ばすために、無理して走り続けると記録更新はおろか、走ることも困難になり兼ねません。しっかり休養して、トレーニング量を見直すことをおすすめします。また、O脚の方やフォームに負担がある場合は、しっかり改善していくことも大切です。

ケガ③シンスプリント

シンスプリントとは、スネの下が痛む症状のことをいいます。陸上競技のランナーやマラソン選手に多くみられる症状です。痛みの度合いも激しくなく、鈍い痛みが続きます。また、ウォームアップを行うことで痛みが引くこともあるため、見過ごされやすく、我慢もしやすいとされています。しかし、症状が進むにつれて不快感が出て、痛みも長引くようになります。スネあたりに違和感を抱いたら、放っておかずに医師の診断を受ける必要があります。

シンスプリントの対処法

シンスプリントは、運動量を減らして安静にすることが大切です。また、アイシングやマッサージを行って、患部を冷やしてください。シンスプリントはもともと痛みを感じにくい症状のため、時間が経つと改善されたような気になります。

実際にはまだ快方へは向かっておらず、トレーニングなどを再開することで、シンスプリントを再発させる原因にもなります。しっかり休息し、ランニングなどの足に負担のかかるトレーニングは一切行わないことが大切です。

4.まとめ

陸上競技中にケガをしたら、無理に動かさずに安静にすることが大切です。陸上競技中のケガの主な原因は、トレーニング量や足に負担のかかるフォームであることが多く、トレーニング量とフォームの見直しを行う必要があります。

陸上によるケガをしてしまったら、医師の診断を必ず受け、早期復帰ができるようにリハビリを行う必要があります。リハビリは独自で行うのではなく、整骨院で行うことでより効率的な処置を施すことが可能です。

「太田ウィル整骨院」でも、陸上競技で負いやすいスポーツ障害についても対応しています。早期復帰をするためにも、気になる方はどうぞお気軽にお問い合わせください。