首のむちうちの治し方とは?原因や安静期間・発症時のNG行為を紹介

首のむちうちの治し方とは?

首に強い衝撃を受けると、むちうちを発症してしまうことがあります。むちうちが起こると日常生活に大きな支障をきたすため、適切な治し方を知っておく必要があります。今回は、むちうちの中でもとくに起こりやすい首のむちうちに特化した、症状が原因、治し方やしてはいけない行為について解説していきます。

むちうちとは

むちうちとは首の捻挫頸椎の筋肉や靭帯、関節や軟骨である椎間板が損傷した際に発症する怪我です。首が鞭のようにしなることによって発症するため、むちうちと呼ばれています。

頭を支えたり脊髄を保護したりとさまざまな役割を持つ首は、繊細な構造をしています。そのため、足や手などの捻挫と比べると症状が強く出ることが多く、症状の期間が長くなりやすいのが特徴です。

むちうちは病院で使われる正式名称ではなく、病院を受診すると「頸椎捻挫」や「外傷性頚部症候群」などと診断されます。むちうちの程度がひどいと歩行障害などの後遺症をもたらすこともあるため、適切な治し方が必要です。

首のむちうちの症状

首のむちうちを発症すると、以下のような症状が起こります。

  • 首の痛み
  • 腕のしびれ
  • 頭痛
  • 耳鳴り
  • 頭痛
  • 吐き気
  • 倦怠感
  • 手足の感覚異常

症状の度合いは症状の程度だけでなく、天気や湿度、気圧の変化によって左右されることもあります。人によっては、体を動かすことが難しいほど強い痛みを感じることもあります。

首のむちうちの原因

首のむちうちは、首の筋肉や靭帯に強い衝撃が加わった際に発症します。とくに、交通事故で後ろから追突されて首が大きく前後した場合や、スポーツ中にほかの人にぶつかってしまった場合などに起こりやすいです。

首のむちうちは、衝撃を受けた直後ではなく翌日以降に自覚症状が出ることが多いです。そのため特定の原因を把握することは難しいですが、首に強い衝撃を受けたと感じたら症状がなくても医療機関を受診することをオススメします。

【時期別】首のむちうちの治し方

首のむちうちには急性期・亜急性期・慢性期の3つの時期があり、時期によって治し方が異なります。ここからは、時期ごとの首のむちうちの治し方を見ていきましょう。

【急性期】首のむちうちの治し方

急性期は、むちうちを発症してから約1ヶ月間の時期です。急性期は痛みのピーク時期であるため、痛みが治るまでカラーなどで首を固定し患部に負担を与えないことが大切です。薬や湿布によって痛みを緩和させながら、炎症が治るまで安静に過ごします。

【亜急性期】首のむちうちの治し方

亜急性期は、首のむちうち発症後約1〜3ヶ月の時期です。痛みなどの症状が落ち着いてくるため、直接的な施術を受けましょう。亜急性期の治し方には、マッサージなどの手技療法や電気などの物理療法などが挙げられます。患部に直接アプローチし、首の筋肉の緊張をとったり痛みの感覚を和らげたりといった施術を受けます。

【慢性期】首のむちうちの治し方

首のむちうちの発症から3ヶ月以上経つと慢性期と呼ばれ、症状をケアする治し方がメインになります。亜急性期と同じ手技療法や物理療法に加えて、安静にしていた首周りの筋肉をほぐすリハビリテーションもおこなわれます。首のむちうちの原因によっては、首だけでなく腰椎や骨盤などのバランスが崩れている可能性も高いです。後遺症の予防のためにも、首だけでなく体のゆがみを元に戻す施術も受けます。

むちうちの安静期間

首のむちうちの安静期間は、発症から2〜3週間が目安です。安静期間は首をカラーなどで固定し、衝撃を与えないようにしましょう。3週間以上安静状態を続けると症状が長期化する可能性もあるため、3週間経ったら軽く首を動かすようにして筋肉に刺激を与えることが大切です。

ただし、首のむちうちの症状には個人差があるため、自分で安静期間を判断することは危険です。医師の診断を仰ぎながら、無理のない程度で体を動かしましょう。

むちうち発症時してはいけない3つのこと

首がむちうちになった場合は、以下の3つのことは避けてください。

  • 長風呂などで患部を温める
  • アルコールを摂取する
  • 自分でストレッチやマッサージをする

長風呂などで患部を温める

急性期は炎症が起きているため、患部に熱がこもっている状態です。急性期に体を温めると血行が良くなり、炎症がひどくなる可能性もあります。そのため、急性期は長風呂など患部を温める行為はなるべく控えましょう。発症後2〜3日後は、入浴ではなくシャワーに留めるのがオススメです。

アルコールを摂取する

入浴と同じく、アルコールの摂取も体の血行を促進させる行為です。炎症が起きている急性期にアルコールを摂取すると、痛みが増加する可能性があるためオススメできません。痛み止めの薬を服用している際にお酒を飲むと、薬が効かなくなることもあります。

自分でストレッチやマッサージをする

首のむちうちの亜急性期以降の治し方にはマッサージなどの手技療法が挙げられますが、自分で患部を触ると患部に悪影響を与える可能性が高いです。痛みの緩和に効果的な筋肉や筋などがあるため、マッサージなどは整骨院のプロに任せましょう。

まとめ

首のむちうちとは、交通事故やスポーツなどで首に強い衝撃が加わったことで起きる首の捻挫のような怪我のことです。首のむちうちには3つの時期があり、時期によって治し方は異なります。適切な治し方をしないと症状の長期化や後遺症の可能性もあるので、NG行為は避け正しい治し方を選択しましょう。

首のむちうちを治すには、プロの力を利用してください。ウィルグループ整骨院は、スポーツによる症状や交通事故対応に強い整骨院であり、今まで数多くのむちうち症状を改善してきました。患者様の症状にあった施術をおこなうため、まずは一度当院にお越しください。