整骨院と打撲

皆さんは打撲をご存じでしょうか?小さい子供から大人まで様々な場面で起こりえるケガですので一度は耳にしたことがあるのではないかと思います。同じようによく耳にするケガとして、捻挫や挫傷、肉離れなどがありますが、その中でも打撲はただぶつけてしまっただけと軽視されがちなケガでもありますので、今回は注意点を踏まえながら打撲の紹介と、整骨院での打撲の治療について紹介していこうと思います。

 

打撲とは

打撲とは、打ち身とも呼ばれ、人と物、人と人同士が衝突することで皮膚の下にある血管や軟部組織が損傷し起こる外傷になります。打撲はサッカーやラグビー、格闘技などのコンタクトスポーツで多く発生し、日常生活でも転倒などにより多く発生します。

 

 

打撲の症状

打撲した患部の周りで、皮膚の下にある血管を損傷していると炎症が起きて青アザ(内出血)ができ、その炎症に伴って熱感や腫れなども出現します。打撲では、受傷直後よりしばらく時間が経ってから患部の痛みが強くなり、腫れや青アザの症状も受傷してから3~4日程度まで強まります。症状が軽い場合は1週間~2週間くらいで痛みや腫れが治まることが多いですが、症状の強い場合では痛みや腫れが中々治まらず、青アザが一ヶ月程度残ることもあります。また打撲は、損傷した程度により骨折を引き起こす場合もありますので注意が必要です。一見、外見からでは骨折とわからないことも多い為、痛くて動かせないなどの場合は骨折も視野に入れて対処することが大切です。

 

 

注意すべき打撲

 

①頭部→頭部を打撲した場合、頭痛やふらつき、吐き気、めまい、意識障害、脳震盪、頭部内出血などの症状が現れることがあります。頭部打撲は致命傷になることもある非常に危険な打撲ですので、もしこれらの症状があったり頭部内の損傷が疑われる場合は、むやみに患部を動かさず、早めに救急車を呼び救急隊員や医師に判断を仰ぎましょう。

②首、背中→基本的には息苦しさや吐き気、痛みや手足のシビレなどの症状が現れることがあります。ただ首や背中というのは非常に沢山の神経が走っている場所なので、激しく損傷した場合は呼吸障害や手足のマヒが残ることもあります。また、皮膚の色が変色したり痛みが強くなる場合は骨折の可能性も出てきますので、安全な場所で患部を安静に保ち、必要に応じて医師の判断を仰ぐようにしましょう。

③胸→症状としては痛みや息苦しさ、吐き気などの症状が出ることがあります。胸を強く打ってしまった場合は、基本的に胸元を緩めるようにし呼吸のしやすい状態を作り安静にしましょう。もし、胸部への損傷が強く肋骨や胸骨を骨折している場合は、呼吸困難になったり、血痰が出て脈が乱れる場合があります。この場合は、命の危険があるので早急に救急車を呼びすぐに医師に診てもらうようにしましょう。

 

 

打撲の応急処置

打撲した際の基本的な応急処置として、PRICES(プライシス)処置というものがあります。PRICES(プライシス)とは、Protect(保護)、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)、Stabilization/Support(安定/固定)のそれぞれ6つ頭文字をとってできた名前であり、捻挫や挫傷、打撲や肉離れなどの一般的なケガをした際に用いられる応急処置になります。この応急処置を受傷してからいかに素早く行えるかが非常に大切で、この処置を行う時期が早いほど回復の速度も早まり、ケガをした際にとても有効な応急処置です。

 

①Protect(保護)

→ケガ人の保護、患部の保護を行います。

 

②Rest(安静)

→損傷部位を動かさないようにして、ケガ人を寝かせる、又は座らせるなどの楽な体勢で安静を保ちましょう。運動はせず身体を安静にするよう指導しましょう。

 

③Ice(冷却)

→患部を氷嚢や保冷剤をタオルで包んだものなどでしっかりと冷やします。患部では炎症が起こっていることで痛みや腫れ、内出血が起こっているので、その炎症を抑えて症状をを抑制するためにもアイシングはケガをした直後から3~4日にかけて素早く行うのが望ましいです。アイシングの目安としては、1回15分程度で感覚がなくなるくらい冷やしたら1時間程度休憩をとりここまでを1セットとして、これを日に数セット繰り返しましょう。※ただし、冷やしすぎによる凍傷には十分注意して下さい。

 

④Compression(圧迫)

→包帯やテーピングなどで患部を圧迫します。これもアイシングと同様に受傷した直後から素早く行うのが望ましいです。捻挫や打撲、挫傷では皮膚表面に傷や内出血が見られないこともある為、軽視されがちですが深部の組織ではダメージを受けて出血が起こっている事があります。患部を適度に圧迫することで内出血や腫れの抑制に効果的です※圧迫する際の注意点として、強く締め付けすぎるとシビレや血流を阻害する原因になってしまうので注意が必要です。圧迫の強さが適切かどうかの確認としては、固定した場所より末端の皮膚や爪の色が青白く変色していないか、圧迫されていて違和感がないか、定期的に確認するようにしましょう。

 

⑤Elevation(挙上)

→患部を心臓より高い位置に挙げます。こうすることで患部の血圧が下がり内出血や腫れを抑制することができます。また、患部を心臓より高い位置に置きながらアイシングができるとより効果的に症状を軽減させることができます。

 

⑥Stabilization/Support(安定/固定)

→患部を固定して安定する状態を保つことで筋肉・腱・靭帯などの修復に役立ち、内出血や腫れ、炎症による痛みの抑制に効果的な処置です。

 

 

整骨院での打撲の治療

整骨院では先程紹介したアイシングや包帯・テーピングでの固定はもちろん、手技治療やハリ治療、高圧の電気を痛みの出ている深い場所に流し神経の興奮を抑えて高い鎮痛効果・抗炎症作用を発揮してくれるハイボルテージ治療、治癒促進効果のある超音波治療など様々な治療法がございます。

 

 

まとめ

ウィルグループでは臨床経験豊富なスタッフが多く在籍しており、手技治療、ハリ治療、ハイボルテージ、超音波治療など、ケガをされた方の症状に合わせて様々な治療法がございます。また、当グループには年間数多くの方がケガをして来院されます。日常生活で起こりやすい打撲もその中の一つです。皆様が万が一、普段の生活やスポーツなどをしていてケガをしてしまった場合は放っておくのではなく、是非当グループにご相談下さい。スタッフ一同、全力で早期回復のサポートをさせて頂きます。

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