むちうちからくる吐き気の対処法とは?

むち打ちとは

交通事故などで首に強い衝撃が加わり、首の筋肉や靭帯が損傷することで起こる症状です。むち打ちによって、首や肩の痛み、頭痛、めまい、吐き気などの症状が現れることがあります。むち打ちの治療には、安静にすることや湿布を貼ること、薬物療法や理学療法などがあります。しかし、むち打ちの症状はすぐには改善されないことが多く、長期間にわたって悩まされることもあります。そこで、この記事では、むち打ちの原因や症状、治療法や予防法などについて詳しく解説します。

むち打ちの原因
むち打ちの原因は、交通事故が最も多いとされています。特に後方から追突される事故では、首が前後に激しく振られることでむち打ちが起こりやすくなります。その他にも、スポーツや日常生活での転倒や衝突などでもむち打ちを引き起こす可能性があります。むち打ちの原因となる衝撃は、強くなくても発生することがあります。衝撃が加わった時に首の筋肉や靭帯が伸びすぎたり、ねじれたりすることで、微細な損傷が生じるのです。この損傷は目に見えないため、自覚症状も出にくくなります。

むち打ちの症状
むち打ちの症状は、衝撃を受けた直後から現れる場合もあれば、数時間から数日後に現れる場合もあります。また、個人差も大きく、軽度なものから重度なものまでさまざまです。一般的には、以下のような症状が見られます。

– 首や肩の痛みやこり
– 頭痛やめまい
– 吐き気や嘔吐
– 視力障害や聴力障害
– 手足のしびれや冷感
– 睡眠障害やイライラ
– 集中力低下や記憶障害

むち打ちの診断
むち打ちの診断は、主に問診と触診で行われます。問診では、事故の状況や発生時期、自覚症状などを聞かれます。触診では、首や肩の筋肉の硬さや動きを確認されます。また、レントゲンやMRIなどの画像検査も行われる場合があります。これらの検査では、骨折や脊髄損傷などの重篤な合併症を除外するために行われます。しかし、画像検査では筋肉や靭帯の微細な損傷は捉えられないため、正確な診断は難しいと言われています。

むち打ちは4段階に分類されます。これは、症状の重さや持続期間によって決められます。以下がその分類です。

– 0度:自覚症状や所見がない
– 1度:首の痛みやこりがあるが、所見はない
– 2度:首の痛みやこりに加えて、筋肉の硬さや可動域の制限がある
– 3度:神経学的な異常がある(手足のしびれや冷感など)
– 4度:骨折や脱臼、脊髄損傷などの重篤な合併症がある

むち打ちの治療法
むち打ちの治療法は、症状の程度や個人差によって異なります。一般的には、以下のような治療法が行われます。

– 安静にすること:首に負担をかけないように、安静にすることが大切です。しかし、完全に動かさないと筋肉が硬くなってしまうため、適度に首を動かすことも必要です。
– 湿布を貼ること:湿布は、血行を促進し、炎症や痛みを和らげる効果があります。市販の湿布や温湿布を首や肩に貼って使用します。
– 薬物療法:鎮痛剤や筋弛緩剤などの薬を服用することで、痛みやこりを軽減することができます。ただし、副作用や依存性に注意して使用する必要があります。
– 理学療法:マッサージや電気治療、運動療法などを行うことで、筋肉の柔軟性や可動域を改善することができます。専門の医師や理学療法士の指導のもとで行います。
– 鍼灸治療:鍼灸は、経絡と呼ばれる体内のエネルギーの流れを調整することで、血行を改善し、自然治癒力を高める効果があります。鍼は皮膚に刺入し、灸は皮膚に近づけて温める方法です。専門の鍼灸師によって行われます。

 

むち打ちの予防法としては、以下の3つが挙げられます。

– ヘッドレストの調整
– 首の筋力トレーニング
– 首のストレッチ

ヘッドレストの調整は、車を運転する際に重要です。ヘッドレストは、追突事故などで首が後方に振られるのを防ぐための装置です。ヘッドレストの高さと距離を正しい位置に合わせることで、むち打ちのリスクを減らすことができます。一般的には、ヘッドレストの中心が耳の穴よりやや高くなるように調整し、首とヘッドレストの距離は4cm以内にすると良いとされています。

首の筋力トレーニングは、首を支える筋肉を強化することでむち打ちを予防する方法です。成人の頭の重さは体重の約10%と言われており、その頭を支える筋肉は日常生活でも重要な役割を果たしています。首の筋力トレーニングは、首周りの筋肉を鍛えることで衝撃に対する耐性を高めるだけでなく、血流や代謝も改善し、首のコリや痛みも予防する効果があります。首の筋力トレーニングには、以下のような方法があります。

– 首を前後左右に動かす
– 首にタオルやバンドを巻いて抵抗をつけて動かす
– 頭に手を当てて押し合う

首のストレッチは、首周りの筋肉や靭帯を伸ばすことでむち打ちを予防する方法です。首のストレッチは、筋肉や靭帯に柔軟性を与えるだけでなく、血流やリンパの流れも促進し、首周りの緊張やコリをほぐす効果があります。首のストレッチには、以下のような方法があります。

– 首を左右に傾ける
– 首を前後に曲げる
– 首を円を描くように回す

以上が、むち打ちの予防法について紹介した内容です。むち打ちは交通事故だけでなくスポーツなどでも起こり得る怪我です。むち打ちは早期発見・早期治療が大切ですが、予防も重要です。日頃から首のケアを心がけて、むち打ちにならないようにしましょう。

 

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