代謝が良いと汗っかきとでは何が違う?

  

 最近では色々なダイエット法がテレビやYouTube、本・雑誌などで紹介されています。ダイエットを行う上で必要になってくるのが『代謝』というものです。そんな中、少し動いただけで普通の人以上に汗をかくってことは代謝が良いということ?と勘違いしている人が多くいます。汗っかきだからといって、代謝が良いとは言い切れません。では、代謝が良いとはどういうことなのか?その説明をこれから行っていきます。

 

「代謝が良い」とはどういうことか?

 「代謝が良い」とはそもそも基礎代謝量が高いということを指しています。この「基礎代謝量」とは、体温を維持したり、脳や心臓などの臓器を動かすといった最低限必要なエネルギー代謝量のことです。1日の消費エネルギーの60%をこの基礎代謝量が占めています。その為、基礎代謝量が高いこと=代謝が良い=太りにくいカラダと言えます。

汗っかきの原因は?

筋肉を鍛える運動をすると体温が上がって汗をかきます。そのため汗っかきだとエネルギーの消費も多いと思われる方もいるかもしれません。しかし、基礎代謝量の高さは筋肉量に影響されるので、ただ単に汗をかくことと基礎代謝量を上げることはイコールにはなりません。
サウナに入って汗をたくさんかいたとしても、リフレッシュすることはあっても基礎代謝量が上がるとは言えません。

■ホルモンの影響
更年期障害では、女性ホルモンの影響による自律神経の乱れにより発汗が起きることがあります。また妊娠した際にもほてりや汗をかきやすいと感じる人もいるようです。

■肥満
体脂肪は体温を保つ役割もあるため、肥満によって体脂肪が多いと、体内の熱がとどまりやすくなってしまいます。そのためカラダを冷やそうと汗をたくさんかくのです。

■精神的なストレス
手のひらや足裏、わきの下など局所的に汗をかく場合は、緊張や不安・ストレスを感じることが原因と考えられます。

■代謝異常の疾患
甲状腺機能亢進症や糖尿病など症状の一つとして、異常な発汗が起きる場合があります。

 

基礎代謝を上げる方法5つ

1.ストレッチ
筋肉や関節の柔軟性を高めることにより、日常の動作がしやすくなり、基礎代謝を上げる助けになります。朝起きて動き出す前に、ベッドの上でできるストレッチもおすすめです。痛気持ちいいところまで伸ばし、息を止めずに時間をかけてゆっくりと行うと効果的です。

2.筋トレ
腕立て、腹筋、スクワットなど筋肉に負荷をかけて行う運動は、筋肉を作るための刺激になります。自分に合った回数で負荷をかけ、無理のない範囲で行うと良いでしょう。トレーニングをすると筋肉にダメージが与えられ、回復することでトレーニング前よりも強い筋肉が作られます。回復には約2日間かかるので2〜3日おきにトレーニングを行うと効果的と言われています。

3.有酸素運動
有酸素運動はスタミナや脂肪燃焼を高める運動です。ウォーキングやジョギング、水泳など、軽く息が上がるくらいで行えるものがおすすめです。筋肉を動かすエネルギーとして血糖や脂肪が酸素と一緒に燃焼されるため、ダイエットにも効果的です。※自粛期間中でなかなか外に出れない場合は縄跳びなんかでも良いでしょう。

4.血行促進
血行を良くすると基礎代謝を上げることにつながります。上記の3つのようにカラダを動かすことのほか、入浴やマッサージでカラダを温めるのも良いですね。また、睡眠不足やエネルギー不足は血行を悪くする一因となるため、生活リズムを整えることも大切です。

5.白湯を飲む
白湯の効果は「冷え性の改善」「美容効果」「デトックス効果」「ダイエット効果」があります。身体を温めてくれるので代謝の向上にもつながります。白湯を飲むタイミングとしては朝、食事中、寝る前が良いでしょう。一日およそ600㎖~800㎖くらいが目安です。水分の取りすぎはかえって体調不良の原因になるのでご注意ください。