肩こりのメカニズム

肩こりに関係する2つのメカニズム

現代人が、肩こりとなかなか縁が切れない理由は、大きく2つある。

1つは、関節のなかでももっとも自由度の高い関節、肩関節の動き。そんな肩関節には多くの筋肉が関わる。

それなのに現代人多くは肩関節を上手く使えず、おかげで肩関節を支える数々の筋肉は活躍の場を失い、硬くなったり、弱くなったりする。それが第一の理由。

次に目を向けたいのは、肩関節と肩甲骨の連携プレー。肩関節と肩甲骨には「肩甲上腕リズム」と呼ばれる運動パターンがある。たとえば、気を付けの姿勢から腕を上げる際、腕だけが動けるのは30度前後まで。以降は肩関節と肩甲骨が2:1の割合で回転して腕を上げる。

デスクワークが多く猫背がクセになると、肩甲骨が固まって動きが悪くなる。それは肩甲骨周辺の筋肉の負担になるし、肩甲骨が動かないと肩関節が余計に稼働する必要がある。それが周りの筋肉の過労につながり、慢性的な肩こりが生じるのだ。

 

自律神経が乱れると肩こりになりやすい

肩こりには、筋肉の緊張(硬さ)以外の理由も考えられる。もっとも多いのは、自律神経の乱れによるもの。

自律神経にはそれぞれ交感神経と副交感神経がある。

交感神経は自律神経のうちでも身体を活動的に整える働きがある。毎日のように多忙でストレスや睡眠不足を抱えると、交感神経が優位になりやすい。交感神経は血管を縮めて血流を抑える働きがあり、それが肩こりの一因となりやすい。

筋肉は基本的に運動神経でコントロールされるが、筋肉内で長さを感知している筋紡錘には交感神経も連絡する。ゆえに交感神経の興奮は、筋肉の緊張を強めてしまう。

交感神経の高ぶりを抑えるには、ストレスと睡眠不足の解消が先決だ。

ストレスの緩和には、深い呼吸などによるリラクセーションが有効で睡眠不足を抜け出すには、起きる時間を固定して眠りのリズムを定め、タイムマネジメントを徹底して眠る時間の確保に努めたい。 

また、当院で行っている骨盤矯正ES-5000を使った特別な電気療法でも自律神経を整えることができる。