そもそも筋肉の緊張ってどういう状況を言うのでしょうか
筋肉の緊張は悪いことなのでしょうか??
筋肉は簡単に言えばゴムのように伸び縮みをすることにより力を発揮し身体を動かしています。この力は筋力といわれ、運動のときはもちろん姿勢を保つだけでも使っています。
筋肉をゴムで想像するとわかりやすいですが、ユルユルに伸びきっていても、ガチガチに縮こまっていてもどちらにしても筋力が適切に伝わりにくくなってしまいます。(ユルユルでは瞬時に縮こめない、ガチガチではブチっと切れてしまうイメージ)
このユルユルでもガチガチでもない適度なテンションが筋肉にはあり最適な状態でも筋肉は緊張しており、運動したり、重力に対して姿勢を保持したり活動するための準備をして適切な状態を保っています。しかしこの状態からさまざまな原因により過度な筋肉の緊張が起こることで問題が起こるのです。
筋肉の過度な緊張
今回は中枢神経系の疾患でも過度な緊張(こわばり)はあるのですが疾患以外での状態で考えていきます。
なぜ筋肉は過度に緊張してしまうのか、その原因をいくつかまとめると
- 動かしたことによる緊張
- 動かさないことによる緊張
- 傷ついた後、修復過程で固まったための緊張
などがあります。
普段皆さんがよく耳にしてお悩みを持っている人も多いと思いますが
筋肉の過度な緊張がわかりやすい肩こりを例にお話しをしていきたいと思います
肩こりとは、首、肩や背中の筋肉が硬くなり(=筋肉の過度な緊張で)、張り感、痛み、だるさ、重さ、ひどいと頭痛、めまいなどを感じることですが
肩こりの原因で1.2.3はどれだと思いますか?日常生活で見ていくと
不良姿勢や長時間のデスクワークによる使い過ぎ、冷房や気温の変化による体の冷え、重たい荷物などによる過度な負荷、ストレス(精神状態)や筋力不足、合わない枕など、さまざま思いつきますが、動かしたことによる緊張も動かさないことによる緊張もあるのです。
このように肩には筋肉の緊張を引き起こしてしまう原因が常にまわりにあるのです。
ただ、デスクワークで使い過ぎ?と思う方もいるのではないでしょうか
筋肉にはわかりやすく曲げ伸ばしで筋肉を使っているのはもちろん、姿勢保持するという、動かなくても使っている状態があります。そのため同じ姿勢を続けていることが長時間に及べば筋肉を使い過ぎていることになるのです。
またその時の姿勢にも注目する点があります。猫背や内巻き肩といわれる不良姿勢の状態だと本来使わないで済む筋肉をより使ってしまうことにもなります。
そして体に冷えがあると血行不良になります。
血行不良が良くないのはなぜか?
それは痛みの悪循環が起こるからです。
痛みがあると脳では血管を収縮させて、筋肉を緊張させます。
すると、血液の流れが悪くなり、血液から送られる酸素が不足します。
すると、老廃物を排出できず痛みの物質が発生・停滞し、さらなる痛みを引き起こし
痛みによりさらに血管を収縮させ、筋肉を緊張させることを繰り返します。
悪循環の始まりが冷えという可能性もあるのです。
色々な理由で筋肉の過度な緊張は起こります。そして悪循環にハマり自然には抜け出せなくなるため外部からの刺激はとても重要です。気になる症状がありましたら、早めにご相談ください。